甘いもの食べに行こ!というメールが黄瀬に届いたのは、夏の名残を残す初秋の午後だった。黄瀬は大学二年になっていて、大学進学を機に始めた俳優業も軌道に乗り、売り出そうと事務所が躍起になっていた頃に比べ、幾分か落ち着いてきた頃だった。ピリリリ、と何の面白みもない電子音が鳴ったことに気付いたのは、付き合いの長いスタイリストだった。メールが届いたからと言って必ずしもすぐに開封する男ではないのだが、その時は何となく開いてみる気になった。内ポケットにあるから取ってー、とそのスタイリストに投げて寄越させる。あまり人前で携帯電話を操作しない黄瀬に、珍しいね、と声をかけるのを忘れない。「そういう日もあるんスよー」黄瀬はセットされた髪を少しいじりながら、片手でメールを開封した。そこにあったのは、見慣れているけれど、最近はそれを見かける頻度もぐっと減った、桃井の名前。いつもは語尾に必ずと言って良いほど踊っている絵文字がない。あるのはシンプルな感嘆符がついているだけ。ふむ、と黄瀬はワックスのついた毛先をいじっていた右手を口元へと寄せる。ねえ、と、ジャケットを選んでいるスタイリストに声をかけた。 「なーに?ちょっと待って今選んでるから。なーんかいまいちピンと来ない!どっちが良い?」 「その奥にあるネイビーの。ねえ、女の子が甘いもの食べたい時って、慰めて欲しいときっすよね?」 「あんたほんと可愛くないな・・・・、でも、確かにそっちも悪くないかも。ちょっと羽織って。・・・・あー、うん、これでいこうかな。で、何だっけ?」 「女の子って落ち込むと甘いもん食べたくなるのは何でだろうねって話」 「そう?私はあんまりならないけど」 「じゃあ言い直す。失恋した時?」 「塩辛い味に飽いてるんじゃない?」 彼女は自分の頬をすっと縦になぞっていく。泣いたからと言ってその味などわかるだろうか、と思わなくもないけれど、黄瀬は男で彼女は女である。女、である彼女がそう言うのだから、きっとその通りなのだろう。そういうもんスか、と黄瀬は自分で提供した話題から既に興味を失っていて、言葉はその後に続かなかった。タタタタン、と軽快に返信の文章を打つ。 いいっスね、とびっきり美味しい甘いケーキでも食べに行こうよ。 桃井からの返信はそれから数時間空けて日時の候補と共に送られてきた。幸いにも黄瀬の都合がつく日が一日あり、そこを指定して黄瀬は返事をした。件のスタイリストが、失恋した女の子が好きそうなとっても美味しいケーキ屋があるけど、とその店の名刺をくれた。黄瀬は聞いたことがなかったけれど、その名刺の画像を桃井に送れば、消えかけていたはずの絵文字がふんだんに使われた、可愛らしいメールがすぐに返ってきた。場所と日時さえ決まってしまえば、後は特にやり取りをすることもない。黄瀬は携帯電話をベッドに放り投げた。 桃井さつきに彼氏が出来たという話を聞いたことがない。高校時代は、もとより、大学に入ってからもそんな噂は聞かなかった。幼馴染の青峰と付き合ったという話も聞かないし、中学時代から彼女が追いかけている(ことに一応はなっている)黒子も言わずもがなである。 どっちだろう、と黄瀬は頭に浮かんだ二人の顔を思い浮かべた。桃井がどちらを好きだと言っても驚かない。けれど、仮に青峰だったとして、彼が桃井の好意を断る理由が見当たらない。それがどういう形であれ、彼女が彼にとって必要不可欠であることは誰が見ても一目瞭然である。そうなれば、そういうことをやってのけるのは、多分もう一人の方だ。しかし彼女が黒子に告白をするなど、考えられない。 これは長くなりそうっスねえ・・・・、思わず漏れた独り言に苦笑し、黄瀬はパソコンを開くとケーキ屋付近の居酒屋を探し始めた。 待ち合わせは現地にしていた。どこかの街中よりも店の一角に居座ってしまった方が、黄瀬も気づかれにくい。すっかり芸能人になった彼は、一度見つかると案外大きな騒ぎになったりしてしまう。馴染のスタイリストが気を利かせて半個室になっているところ予約してくれたのである。黄瀬は店頭で名前を告げると、奥まったところに通された。時間の10分前には着いたのだが、そこには既に桃井の姿があって、店員に連れられてやってきた黄瀬に、ぱっと顔を輝かせる。黄瀬を案内してきたアルバイトらしい若い男性店員は、二人を興味深そうにちらちらと見ていたけれど、何も言わずに下がっていった。一応は接客業をするものとして、最低限のマナーを教えられているようで何よりだ。 「久しぶりー、ありがとね。元気そうで良かった」 ふわりと笑う桃井は、随分と大人びて見える。普段華やかな世界に身を置く黄瀬は、美しい女性を見慣れているけれど、彼女はそれに引けを取らない。中学高校とバスケ部マネージャーに明け暮れていたせいで、ジャージや制服、パーカー姿ばかり見ていたけれど、元々はクラスの男連中から一目置かれるくらい、整った顔をしている少女だった。そんなことを今更思い出す。ゆるく巻かれた髪と、見慣れないカーディガンやフレアスカート。桃井さつきという個人が、女性、という性別を持っていることを、久しぶりに意識した気がした。今日はまた一段と可愛いね、と黄瀬が素直に褒めながら向かいの椅子に腰を降ろすと、桃井は変わらず柔らかく笑った。 「きーちゃんはやっぱり女の子が喜ぶこと言ってくれるよねえ」 「そう?普通っスよ。青峰っちが規格外なだけで」 「青峰君は論外。だけど、他の人と比べたって、そんな風に自然に言える人は案外いないと思うよ。それでいてその容姿だもん、そりゃモテるよね」 「桃っちにはモテないけど」 「モテたって困るでしょ」 黄瀬の言葉をさして気に留めることもなく、桃井はメニューを広げている。おすすめだという秋のフルーツを使ったタルト、大きな栗の乗ったモンブラン、サツマイモのシフォンケーキ。カラフルな写真と文字が眼前に広がって、それだけで桃井の声は少しだけ高くなった。 「迷うー!タルトも食べたいけど、モンブランも美味しそう!」 「それ二つ頼もうよ。半分こすれば良いし。すみません、注文良いですか?」 近くを通りかかった店員に声をかける。食器を下げに来たらしい彼は、少し間を置いてやってきた。ケーキセットを二つ注文する。感じの良い店員は、頭を軽く下げてキッチンへと下がっていった。 「そうだろうなあって思ってきーちゃんを誘ったの」 店員が下がるタイミングを待っていたのか、桃井は彼が完全に視界から姿を消してから、そんなことをぽつりと言った。視線は下がっていった店員を追いかけたきりで、桃井の声に反応して視線を上げた黄瀬とはぶつからなかった。もう本題に入るのだろうか、と黄瀬は少しばかり驚いて、返事をするのが遅れてしまう。引っ掛かった言葉を探しているうちに、桃井がさらに言葉を重ねた。 「きーちゃんは、昔から女の子が欲しい言葉をくれるし、女の子がどういうものなのかわかっている気がしたから」 最初に桃井が言った、『そう』が指している意味を聞きそびれてしまった黄瀬は、同意をすることも、かと言って否定をすることも出来ずに、桃井の言葉が溢れてくるのを聞いていた。溶けた氷がカランと音を立てたけれど、どちらも水の入ったグラスには手をつけない。視線の合わない桃井を一方的に見ているのも何だか気が引けて、黄瀬はそのグラスに視線を落とした。手を伸ばそうとしたけれど、そうしてしまえば視線がまた迷ってしまう気がして、その手はテーブルの下で手持無沙汰になるしかない。 「そんなことないと思うっスけど。そんな俺、優しくないし」 「それが優しさから来ているかどうかは関係ないよ。ただ欲しい言葉があるだけの時が、女の子にはあるの。それを的確に差し出すのは得意でしょ?」 「・・・・褒めてないっすよね?」 「けなしてるわけでもないよ」 否定はされなかった。桃井の観察眼は、時に人間観察が趣味だという黒子の上をいく。黄瀬が言い返さずに黙っていると、でもそういうところは優しいね、とそこでやっと桃井の視線が戻ってきた。 「でも、ま、今日はそういうきーちゃんが必要なわけじゃないんだけどね、ちょっとだけ聞いて欲しい話があって」 「それは、ケーキを食べながら聞いて良い話?」 「そうだね、ケーキを食べながらだったら、暗くならないかもしれない話かな」 桃井がそう言ってから、数分のうちにケーキが運ばれてきた。大きめの白いお皿の真ん中に、ケーキが二つ乗っていて、チョコレートやベリー、オレンジや粉砂糖などで可愛くお皿がデコレーションされている。桃井はそれを見て嬉しそうに手を叩いて喜んだ。「可愛い!」女の子はすぐに可愛いと言う。黄瀬はそれに適当に同意しながら、店員が置いていったガラスのポットから紅茶を注いだ。ミルクと砂糖は適量で。どうぞ、とソーサーに乗せたティーカップを桃井の前に差し出す。いただきます、と声が重なり、二人ほぼ同時に紅茶に口づけた。 ケーキの味は想像以上で、二人揃って夢中になった。グルメ番組で聞き飽きたような言葉を二人で連呼しながら、とろける甘さに酔いしれる。特に桃井は黄瀬よりも一際幸せそうにその甘みを味わっていて、飲み込むまでの動作がいつもよりも緩やかに見える。桃井が話そうとしている出来事が、一体どれくらい彼女に影響を与えているのか、現段階で黄瀬には想像つかないが、少なくとも目の前の桃井が幸せそうに笑うので、きっと大丈夫だろうと、少しだけ安堵した。 「これ、ほんっとに美味しい!!女の子で良かった!!」 「男でもこれは美味しいっス!!」 「きーちゃんの半分は女の子に優しい成分で出来てるから似たようなものだよ!!」 「何言ってんだかよくわかんないっスけど、人をバファリンみたいに言わないでー」 桃井は零れる笑みを拾うように、両頬を手で包み込んだ。 「幸せ。これならテツ君に振られたことも、受け入れられそう」 「桃っちが幸せそうでなによ―――、り・・・・、え、なに?今重要なことさらっと言わなかった?」 「ふふ、そうだね。あのね、テツ君にね、振られちゃったの」 だから慰めて、と桃井は幸せそうな笑顔のままで言った。予想していたとは言え、さすがの黄瀬もこの現状でどう返事をすることがベストな選択なのか見極めることが出来ず、モンブランを切り取ったフォークを口に押し込むことしかできなかった。食べているから今は返事ができません。そういう意味を込めている。そんな黄瀬の思惑を知ってか知らないでか、桃井も同じようにベリーを山盛り掬いあげると、それをぱくりと飲み込んだ。沈黙が横たわる。氷が溶けてしまったグラスも、静かにそこに在る。たまりかねた黄瀬がさらにケーキに手を伸ばして、フォークと皿があたりかちゃりと音を立てた。随分と大きな音のように聞こえるのは、先ほどまでの喧騒との差がそう勘違いさせるのか、本当に大きな音が鳴ったのか、よくわからなかった。結局ケーキが無くなるまであとは無言で、桃井が最後の一口を口に放り込んだ後に、もう食べる物が無くなった黄瀬が、ようやく口を開いた。 「なんで?」 自分で質問しておきながら、黄瀬自身も何て愚かな質問だろうとは思った。それでもつるりと口をついて出て来たのはこの言葉で、それは様々なことに対しての黄瀬の感想だった。桃井は最後の一口を頬張ったまま、ことりと首を傾げている。 「・・・・なんで、黒子っちに告白しようと思ったんスか?」 たくさんある『なんで』から、ひとつ選び取って言い直す。桃井は何か思案しているらしかった。ゆっくりゆっくり咀嚼を繰り返し、やがてそれを完全に飲み込んで、それは同時に黄瀬の質問をも飲み込んだようで、穏やかな表情のまま、言葉を探す。 「なんで?なんで、って、そんなの、好きだったから」 確かめているようだった。好き、の二文字に力が込められている。 「それは、俺も知ってたっスけど。それこそ、だって、中学の時から言ってたし。でもさ、桃っち、それ、黒子っちに伝えるつもり、無かったっスよね」 「そんなことないよ?なんで?」 今度は桃井が『なんで』と問う番だった。しかし、黄瀬はそう桃井から問われたことに驚いて、まじまじと彼女を見つめてしまう。 桃井が黒子に『好き』を伝えているのを、黄瀬は何度も目撃している。それは何も黄瀬だけではなくて、帝光中学バスケ部部員は少なからず知っているだろうし、誠凛高校バスケ部も、おそらくは知っているだろう。それくらい、彼女の『好き』はわかりやすい。人間に対する好き嫌いがはっきりしている黄瀬も同じことが言えるけれど、桃井が黒子に向ける『好き』は少し違っていた。懐に入れた人間に対して平等に向ける黄瀬の『好き』とは違うのだ。彼女のそれは所謂恋愛要素が含まれている。けれども、それが確かな言葉となって、桃井から発せられることは、きっと無いと黄瀬は思っていた。例え彼女が黒子に向ける『好き』の中に、恋愛要素があろうとも、彼女の中で彼は『一番』に成り得ないと思っていたのだ。それは高校進学の時に彼女自身が証明しているはずだった。 黄瀬が答えあぐねていると、桃井がもう一度言う。 「なんで、伝えるつもりないと思ってたの」 語尾が思いの外、強い。そこにあるのは、明確な意思だ。少し、怒っているのかもしれなかった。 「・・・・だって、桃っちの一番は、黒子っちじゃないっスよね」 幸せ一杯だった笑顔はいつの間にか消えていて、桃井の表情は怒りだとか悲しみだとか、そういう感情がごちゃ混ぜになったような、複雑な顔をしていた。 「・・・・きーちゃんも、テツ君と同じこと言うんだね」 桃井の声は震えていた。泣くだろうか、と黄瀬は彼女の表情を注意して見ていたけれど、その大きな両の目から涙がこぼれることは無かった。ここのケーキ屋を教えてくれた女性が言っていた、塩辛い味に飽いている、という言葉を思い出す。もう全部出し切ったのかもしれない。 「ねえ、その、一番、って何?一番じゃなければ、私のテツ君を好きだっていう気持ちは、認めて貰えないの?・・・・大ちゃんとテツ君を、一体どんな天秤で図ったら、順番がつくって言うの?―――っ、私は、」 桃井はそこで息を大きく吸う。一度口を真一文字に引き結んで、絞り出すように小さく、けれどはっきりと言った。 「私は、本当にテツ君のことが好きだったんだよ」 黄瀬が何も言わないでいると、桃井はさらに、「きちんと、好きだった」と付け加えるように言った。好きだという感情に、きちんと、だなんて言葉を使わなければならない彼女を、黄瀬は初めて哀れだと思った。 確かに彼女の言う通りだ。『一番』とは一体全体、何を基準に決めるのだろう。黄瀬は『一番』を決めるのが苦手だった。境界線の内側と外側を決めることは簡単に出来るけれど、自分の内側に入れた人間に、順番をつけることはどうにも不得手だった。高校の頃まではそれが顕著で、さすがに大学生にもなり、社会というものを少しずつ知ってくれば、人を好きになるということくらい、経験するようになったけれど。そうしてその経験を経て、『特別』という意味の『一番』を少なからず理解することが出来たのだ。それが多分、この少女には出来ない。『特別』が随分と昔から身近に在って、それが『一番』だと判断するのは難しいからだ。 黒子は多分、それを見抜いていた。自分を好きだという彼女の気持ちに偽りがないこともわかっていた。ただ、彼女にとっての特別な一番が別にあることを、黒子はその一番近くで見ていた時期があったから、気づいていたのだろう。昔黒子が言っていた。青峰君と桃井さんは、多分本当の意味でお互いが一部になっているんでしょうね。それが正しいかどうかは黄瀬にはわからないが、確かに近いを通り越して自分の中に埋め込まれてしまっているものを、どうやって特別だと認識するのだろう。 桃井を、哀れだと思う。 しかし同時に、ひどく幸福だとも思う。 だってずっと昔から、彼女の側には幸福があったのだから。 「テツ君が、私を傷つけないように、ゆっくりとやさしく振ってくれてたのはわかってる。確かにテツ君が言うように、私にとって大ちゃんは、もう自分でもどうこう出来ないくらい大きい存在なのはいい加減認めてるよ?でも、だからってそれが、私がずっと大切にしてきた、テツ君を好きだっていう気持ちを否定できるものにはならないもん」 「うん、そうだね。でもさ、桃っち、黒子っちはちゃんと、わかってくれてたと思うっスよ。桃っちが、黒子っちのこと大好きだってこと」 「・・・・さっきは、何で伝えたのとか言ったくせに、どうしてそんな風に言い切るの」 「だって黒子っちだもん。青峰っちが沈んだ時、最後まで側にいてくれたの、桃っちじゃん。青峰っちを一度手放した身としては、その青峰っちの側にいられた人のこと、ないがしろになんて、出来ないっスよ」 そうなのだ。きらきらと輝いていたエースが暗く沈み込んでしまっても、最後まで支え続けたのは彼女だった。だからこそ、やっぱりどうしたって、彼女の特別な一番は青峰だと確信できるし、彼にとってもそうであるに違いない。そして、黄瀬はそうであって欲しいと願うのだ。おそらく黒子も、彼女と彼を知る他の者も皆。 黄瀬は桃井に笑いかける。君は世界で一番の幸福者なんスよ、そう言ってやりたい。それに気づかないことは哀れだと思うけれど、きっと時間の問題だろう。 桃井の目にはやはり涙は無かった。堪えているわけでもないようだった。ただ、瞳の奥はゆらゆらと揺れていた。 「本当の本当に、」 「うん」 「テツ君が大好きだったんだよ」 「・・・・うん、わかってるよ」 その『好き』が嘘だなんて、誰が言えるだろう。 黄瀬は思わず桃井の髪に手を触れそうになって、その役目は自分ではないと思い出す。 彼女が大切にしてきた『好き』という気持ちが、今度は『一番』の人に届けられますように。黄瀬はどこにいるのかわからない神様に、ただそう祈った。 「・・・・ところできーちゃん」 「うん?」 「こうなったらケーキもっと頼もう!」 「こうなったらって何スか!?まだ食べんの!?」 「甘いものは別腹って言うでしょ!」 「いやさっきも甘いもんだったから別じゃないし!」 確かに!きーちゃんするどい!と、桃井は笑う。そうだった、桃井にはやはり笑顔が似合う。その場が明るくなるような、ふわりとした笑顔。相対するような、目の覚める青と並ぶ彼女を思い描きながら、黄瀬もつられて笑うのだった。 |
お題配布元:確かに恋だった CCさくらの、桜ちゃんが雪兎さんに振られてしまうシーンから、連想しました。 パロと言い切るには不完全。 |